Ham's Life 4186

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SkyepOut値上げの影響を考える(2)

前回の続きです。

2、ビジネスへの適用が減速する
一つには、単純にコスト上のメリットがぼやけてしまった点が挙げられます。接続料がかかることによって、短時間の市内通話などで既存の電話会社より割高になってしまい、「固定電話や携帯電話よりも常に安い」という、シンプルな売り文句が使えなくなってしまいました。
実際には、ビジネス用途では個人用途よりも一般回線に接続する割合が高いことが予想されるので、SkypeProによる通話料無料の恩恵を大きく受けるはずです。
しかし、導入前に得になるかどうか検討する必要が生じるわけですから、導入を踏みとどまる場合もあるでしょう。

コスト以上に大きな障害として、今回の料金改定の実施方法のまずさがあります。
・猶予期間を置いた十分な告知がなかったこと。
・クレジットを購入済みの顧客に対して、割引や無料通話分の増加など、不満解消のための何らかのインセンティブを行わなかったこと。
・告知が不十分だったことに対する、「正式」な謝罪の発表がなかったこと。

企業にとって価格の変更は最大限慎重に行うべきもので、一部にデメリットを被る顧客が存在する場合はなおさらです。
海外ではともかく、日本の商習慣では当然行われるべき手順が欠けていたことで、Skypeのインフラ企業としての信頼性が損なわれてしまいました。
電話はほとんどの企業にとって最重要のインフラです。
そのインフラを委ねる企業は、便利で安いだけでは不十分なのです。


それでは、Skypeは今後どうなっていくのでしょうか。

今回の件の影響はありますが、それでも当面は着実なペースで成長していくと思われます。
NTTやDOCOMOなら、今回の件はメディアに大きく取り上げられた可能性がありますが、Skypeはインフラ企業としては未だ弱小だったため、メディアに叩かれずに済みました。
接続料についても、時間が経ち、SKypeProの恩恵を受ける人が増えれば、問題視されることはなくなっていくでしょう。

もう一つ好材料として、ライバルの不在があります。
Skype以外のインターネット電話は、シェアも認知度も少なく、革新的なモデルも持っていません。
MicrosoftのLiveMessengerは大きな脅威になり得ますが、ここ数年のMicrosoftの動きの鈍さを考えると、Netscapeの二の舞になることはなさそうです。(油断はできませんが)

しかし、コミュニティの後押しが望めない以上、ユーザを増やし、ビジネスへの適用を計るためには、お金をかけてマーケティングをしていく必要があります。
つまり、普通の企業と同じ手間をかけて商品を宣伝し、売り込んでいくことになります。

Skypeは急成長を続けてきたイノベイティブな企業から、市場で一定のシェアと存在感を持った「普通」の優良企業になったのではないか。
それが、今回のSkyepOut値上げに対する私の印象です。

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SkyepOut値上げの影響を考える(1)

このブログを見つけるぐらいの人なら既にご存知だと思いますが、2007/1/18よりSkypeOutによる通話毎に接続料が課金されることになりました。
これは定額サービスSkypeProへの布石(というかバーターというか)ですが、Skype社の告知の不備もあり、概ねネガティブな反応で迎えられました。
実質値上げなので、歓迎されないのは当然として、今回の値上げはSKypeの今後について、重要なターニングポイントではないかと思います。

今後起こるであろう大きな影響として、2つ考えられます。

1、コミュニティの衰退
急激に成長するネットビジネスは、常に熱心なユーザのコミュニティに支えられています。
コミュニティが発生する要因は、もちろんそのサービスや製品の品質やセンスに起因しますが、一旦熱心なコミュニティができると、今度はその人々がムーブメントを起こし、単なる品質やセンスを超えた魅力を創り出していきます。
コミュニティは増幅し、コミュニティには属さないユーザも増幅していきます。
大量のユーザベースは、それ自体が会社や製品の価値となり、Skypeの場合、eBayに売却されることで、その価値は現金化されました。しかし、この時点では所有権がeBayに移っただけで、コミュニティもユーザも消えたわけではありません。

今回の件が起こる前に、私の感覚では昨年半ば頃から、既にコミュニティの衰退は始まっていたように思います。
特に、VOIPが急速にコモディティ化する中、Skypeの技術的な先進性が目立たなくなるにつれ、技術系のコミュニティが衰退しました。
しかし、技術系のイノベーターの関心は、よりイノベイティブな所へ移行しやすいので、これは、ある程度仕方のないことです。
技術系のコミュニティが衰退しても、Skype自体は着実にユーザ数を増やしており、Skypeをお気に入りのコミュニケーションツールとして使用するコミュニティが成長し続ければ問題はありませんでした。

しかし、今回のSkypeOutの値上げは、このコミュニティの成長を阻害することになると思います。
コミュニティのメンバーは、Skypeの提示するビジョンが気に入っている人たちです。
SkypeにはIMとしての特性もありますが、ユーザを惹きつけた最大の要因は、その電話機能です。
「Skypeは電話を無料にする」
このビジョンがもたらすインパクトは強烈でした。
電話は電話回線からネットワークに移行し、限りなく無料に近づいていく。そして、電話ビジネスの主戦場は、音声ネットワーク上のサービスに移っていく。

現実的には、SkypeOutやSkypeInのような電話回線との接続が有料になるのは、Skypeと電話会社間でコストが発生する以上、仕方がありません。
しかし、Skypeの進む方向は有料→無料へのベクトルを向いていたはずです。
今回、微小な金額であったとしても、ベクトルは逆を向いてしまいました。

(長くなったので、続きます)

Skype3.0の音質

ブログの更新も久々です。
実に7ヶ月振りで、Tapurの更新もそれだけ滞っていたことになります。
その間、Skype3.0がリリースされましたが、Skype2.x系をターゲットに開発された前バージョンのTapurは、Skype3.0では安定して動作せず、この2ヶ月でだいぶ評価を落としたかもしれない・・・

実は、Skype3.0上での録音については、まだ若干問題が残っています。
Skype音声テストサービス(echo123)」のような機械的な音声を録音する場合、ノイズが発生しやすいのです。
Skype3.0はPCのオーディオ環境により、最適な音質を自動調整します。
おそらく、この自動調整機能がセンシティブで、録音時のオーディオ環境の変化についていけてないのでは、と推測しています。

Skype3.0の音質は確かに以前より良いのですが、私の印象では、少々金属的な響きを感じました。
派手めの音楽を聞くには良さそうだけど、会話には、以前のように、もう少し丸い感じの方がいいと思いました。
(それともウチのPCのオーディオの属性かなあ)

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