Ham's Life 4186

繊細な人は大変だ

繊細な人は大変だと思う。

一般的に、繊細であることは美徳な方だろう。
芸術的な才能や、豊かなコミュニケーション、限界に挑むアスリートなど、繊細な人にしかたどり着けない世界がある。
彼らは人が感じ取れない部分まで感じ取ることができ、人を魅了する力がある。
しかし、気づかなくてもいいものまで気づいてしまって、反発を食らう場合もある。

ここ数年、心の病を抱えている人、経験のある人が自分の知人、友人の中でも多くなったように思う。というより、社会的に病気として認知され、ひたすら隠すということが減ってきたためかもしれない。
あまり、ひとくくりに当てはめるのは良くないが、彼らは大まかに繊細な人か、真面目な人だと思う。あるいは、適当でない人、とも言えるかもしれない。

社会にも、人の心にも、あちこち闇が穴を開けており、繊細な人はその闇が見えてしまうのではないだろうか。
時には、闇の中でうごめいているようなものまで見えてしまうのかもしれない。
逆に、世界には美しいものも転がっており、それを一体化するように感じ取ることもあるのではないか。
繊細な人はハイとダウンの気分のギャップが大きい。

普通の人には、闇も光も適度に交じり合い、全体として適度な画像として見える時に、かれらには白黒や色彩がくっきり浮き上がって見えるとしたら、羨ましいと同時に大変だと思う。

人間に見える光の波長は限られているが、それは必要十分な波長が進化の過程で調整されてきたからだ(たぶん)。
人間には極限の視覚センサーは要らない、と進化の神が決めたのだ。

繊細さも、必要な感度を超えていれば、長所であると同時に欠点、というか心のリスクだ。
適当さも、感性の一部を犠牲にして、心を守るガードの役目を果たしている。

選べるものではないが、どちらになりたいかと言えば、植木等の映画が好きだったので後者の方がいいかな。
(植木等自身は真面目な人だったようだが)
しかし後者を選ぶこと自体、おれの実態は前者に近いのだろうか? 
そうとも思えないが、まあ、その中間のほどほどということだろう。


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